戸建住居・マンション・工場・役所・アパート・高層ビルなど、雨風等の自然から私たち人間を守り、かつその中で快適な生活、活動を行う場所。→人間活動の基礎となる「空間」
建築物を人間にたとえると
- 容姿スタイル = デザイン(意匠)
- 骨格、筋肉 = 構造(強度)
- 肺、心臓、神経 = 空洞、電気配線などの設備(居住性)
建築のもっとも大事な要素は?

人は時と場所によって装いを変える。
- 建物も外観、インテリアを改装する(生活様式の変化)。
- 冷房、暖房、給排水などの設備は耐用年数がくると取り替える。
建築とは環境
- 建築物の与える影響
内部で活動する人、建設場所の風景、ビル風、電波障害、日照問題、また人の流れさえも変えてしまうこともある。
- 公共性を持っている
- 建築基準法等の法律
- 認証申請、各種検査
建築とは資産
- 不動産として持ち主の資産となる。(35年払いローンを組んで購入する人もいる)
- 土地、建築物を売買することがビジネスとなる ⇒ 建築物は商品といえる
- 住居(高価な資産)の購入は多くの場合完成する前に購入を行う。
完成した場合のデザイン、居住性、安全が保障させる ⇒ 「信頼」が大前提 - 建築物は人間が作り出す生産品の中では、一般の工業製品とは違う非常に特殊な生産品である。
骨格や筋肉などに相当する強度を保ちながら、快適な空間を提供するという重要なパートを受け持っている。
- 未来に残る仕事
- 建築物は30~50年以上先まで残る
- 建築設計は未来に残る仕事
構造設計者は関わった仕事が現在だけでなく、未来に残っていく仕事であり、台風や地震の時に自分たちの仕事が評価されるのだということを肝に銘じて仕事をしています。
昔は木造建築は大工の棟梁にまかせていた。(設計と施工は区分されていない)
現在は一つの建築物を作るのに非常に多くの職種が関わっている。

- 建築主
デベロッパー(事業主)といわれている会社等、どのような建物をいつまでにいくらの費用で建てたいかを示す。
- 設計者、設計事務所
- 設計
建築主の要望を建築物として実現する為に、計画を図面や仕様書などで示す仕事。(矛盾することのある建築主の要望を引き出し、整理し、制約のある工事期間と工事費の中で建築物を考える創造的な仕事)
- 工事監理
設計者の意図通りに造れるか確認する。
- 設計事務所
-
- 総合設計事務所 - 意匠、構造、設備
- 意匠設計・構造設計・設備設計 - 別々の事務所が協力して行う
- 建設会社 - 設計部門
- 設計
- 検査機関
- 特定行政庁 - 建築基準法に違反していないかを調べる
- 建築主事(長崎県、長崎市、佐世保市)
- 確認検査機関((財)長崎県住居・建築総合センター、日本ERI、国際確認センター 他)
- 構造計算適合性判定機関(国際確認センター、建築構造センター)
- 建設会社
工事(施工)を請け負う会社(工事に関して設計図で示された内容を実際の建築物として完成させる為に、協力会社の工程調整、安全管理、全体の工事管理が主な役目)
- 協力会社
- 大工 左官 とび 土工 コンクリート 石 屋根 電気 管 タイル・れんが・ブロック 鉄筋 鉄骨 板金 ガラス 塗装 防水 内装仕上 機械器具設 電気通信 造園 建具 水道施設 消防施設 政府施設 など
